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唾液でアンチエイジング!

こんにちは、院長の塚原です。

今回も唾液のお話です。

前回、唾液が減るドライマウスは病気の始まり!というお話をしました。

たくさんの重要な物質が唾液には含まれているのですが、最近の研究では唾液にはアンチエイジングの効果があることがわかってきています。

たとえば
EGF 上皮成長因子は唾液腺から発見された成長ホルモンの一種(ノーベル賞受賞)で、細胞を活性化し、生成や修復を行います。
美容に興味がある方なら聞いたことがあるかもしれませんね。
化粧品にも取り入れられ、シミ、くすみ、にきび痕に効果的と言われています。
もちろん医療では以前から再生医療、火傷の治療や皮膚移植などで使用されています。お口の中の傷がすぐ治るのはこのためでもあります。
これは、唾液と母乳に多く含まれています。
赤ちゃんのような肌に憧れますよね。

NGFは神経成長因子でEGF同様、成長ホルモンの一種です。
NGFほ神経細胞を生存させたり、神経伝達物質を合成、促進させたりする重要な役割があり、末梢神経の感覚神経や交感神経の発達や増殖機能維持にも関わっており、認知症(アルツハイマーなど)の患者さんにとって大変重要な物質です。

また、活性酸素を分解するペルオキシターゼなどの抗酸化酵素も含まれており、老化に伴う疾患の進行を抑制する働きも注目されています。

こうした様々な唾液の効果をちゃんと発揮させるためには、唾液をたくさん分泌することが大切です!

このように唾液にはアンチエイジングに関わっているたくさんの要素があります!

唾液の量は唾液の質と正比例すると言われてます。

では、どうしたら唾液をたくさん出せるのでしょうか?

1. まずはよく噛むこと。
しっかり噛むことで唾液がたくさん出ます。
唾液がたくさん出ることで、消化吸収も良くなり、栄養が効率に摂取できます。

2. 栄養をしっかりとること
唾液に含まれる成長ホルモンなどはタンパク質です。しっかりとタンパク質をとりましょう。
だだし、タンパク質がちゃんと使われるためには、ビタミン、ミネラルも欠かせません。

女性ホルモンが少なくなってきたら、性ホルモンを作るコレステロールも必要です。良質な脂質もとりましょう。

3. 鼻呼吸をしましょう
唾液がちゃんと出ていても、口呼吸をしていたら、口腔内はすぐ乾燥してしまい、唾液の恩恵を受けられません。

4. ストレスを少なくしましょう
緊張していたり、常にストレスがかかっていると、唾液の分泌が少なくなります。
自分なりのリフレッシュ方法をやストレス解消法を見つけて、切り替えができるように工夫しましょう!

5. 口腔周囲の筋をきたえましょう
口腔周囲の筋機能が弱いとよく噛めなかったり、お口が閉じれなかったりして、唾液が出にくくなったり、乾燥したりします。

筋機能訓練やあいうべ体操が効果的です。

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