顎関節症

顎関節症とは

あくびをしようとしたら、急にあごが痛くなったり、フランスパンを食べていてあごがだるくなったり、朝起きたら口が開きづらくなったりしたことはありませんか?

  • 口を開けたり、閉めたりすると痛い。
  • 口が大きく開かない。閉じづらい。
  • あごを動かすと音がする。
  • こめかみや頬のあたりが痛い、だるい。

あご(顎)やあごを支えている周囲の組織(筋肉や靱帯など)に出る症状を総称して、顎関節症といいます。たいていはいくつかの症状が重なって現れます。しかし、このような症状があっても、顎関節症ではない場合がありますので、他の病気との鑑別診断も必要です。

顎関節症治療についての
当院の取り組み

  • 01

    顎関節症を専門とする
    医師が担当

    顎関節症の治療、診断の難しいものも多くありますが、当院では顎関節症を専門とする、日本顎関節学会認定医・専門医・指導医の資格を持つ歯科医師が担当します。安心してご相談いただけたらと思います。

  • 02

    様々な角度からの
    治療

    顎関節症は原因がひとつではなく、病態も様々です。必要に応じて、CTやMRIによる診断も行い、治療法を決めていきます。運動療法、スプリント、ボトックス、外科療法などを組み合わせ、各々の症状に対処していきます。

    顎関節症の治療法
  • 03

    生活習慣の
    指導

    顎関節症は日常生活で無意識にやっている癖が症状を持続させてしまう要因になっていることがあります。症状を繰り返さないようにカウンセリングし、アドバイスさせていただきます。

    日常生活での注意事項

顎関節症の原因

顎関節症は何か特定の原因があって起こるのではなく、いくつかの要因が重なって、顎関節や筋肉の限界を超えてしまうと発症すると考えられています。

  • 構造的な問題

    • あごや顔面の形態
    • 噛み合わせや骨格
    • 筋肉の問題…など
  • 機能的な問題
    (習慣や癖なども含めて)

    • 歯ぎしりや噛みしめなどの悪習癖
    • あごの使い過ぎによる疲労(硬いものが好きなど)
    • あごに負担のかかる楽器やスポーツ・・・など
  • 心理社会的問題

    • 不安やストレス
    • 睡眠障害…など

それぞれの患者さんによって、このようなことが重なり合って症状が出るのです。
同じような環境にあっても、症状が出る人と出ない人がいるのは、この組み合わせの違いや患者さん一人ひとりの総合的な耐久力にも差があるからです。
例えば、コップに注がれる水が限界をこえると溢れてしまうように、その人それぞれの耐久力の限界を超えてしまうことで症状が出ます。
それぞれの人によって、持っているコップの大きさも違いますし、構造的にもともと水が入っていることもあります。

顎関節症の治療法

顎関節症は日常生活の習慣が大きく関わっていますので、日常生活での注意や自宅療法が重要になってきます。歯科医院での治療は開口練習やスプリント療法(マウスピース)など自宅療法のサポートをする治療になります。

    • 運動療法

      硬くなってしまった筋肉や関節を動かす、ストレッチや可動化訓練、関節円板の引っかかりを軽くする円板整位運動療法など、患者さんの状態に応じて指導します。

    • スプリント療法

      患者さんの症状に応じて、睡眠時や日中に使用するマウスピースを作製します。

    • 薬物療法

      急性の症状が強く、食事などの摂取も困難な場合には、消炎鎮痛剤などを投薬する場合もあります。

    • その他

      引っかかりや痛みが強く、開口練習が出来ない場合には、関節腔に注射をして開口させる治療法もあります。

    上記のような治療をしても痛みのコントロールが出来ない場合には、顎関節腔に関節鏡(内視鏡)を入れて手術することもありますが、全体の1%くらいしかいません。

  • 顎関節症への
    ボトックス治療

    当院では顎関節症に対してボトックス治療を行っています。
    従来、顎関節症の治療はマウスピースを利用して、症状を緩和させる方法が主流でした。一方でボトックス注入治療ならば、筋肉の緊張を根本から和らげていくので、歯ぎしり・噛み締め・顎関節のトラブルなどをスピーディーに改善できます。現在対応している時間は「水曜午前のみ」です。ご希望の方はお気軽にご相談ください。

日常生活での注意事項

    • 食事

      • 両方の奥歯で噛む
      • 症状のある時は、硬いものや噛みしめるような食材は避ける
      • 長時間ガムを噛み続けるのをやめる
    • 睡眠時

      • 仰向けで寝る(うつぶせ寝はしない)
      • 高い枕を使わない
    • 日中

      • 上下の歯を接触させないように気をつける
      • 頬杖をつかない
      • 姿勢をよくし、長時間、同じ姿勢にならないよう適度にストレッチ運動をする
    • その他

      • 歯をくいしばるようなスポーツは控える
      • カラオケや声楽、管楽器などあごに負担がかかることは控える

    あごの運動やストレッチ、日常生活の注意は毎日継続することが大切です。

    顎関節症と言っても、患者さんによって原因や症状、病態は違います。そのため、きちんと診断し、症状に合わせた治療が必要です。
    当院では、20年以上の臨床経験がある日本顎関節学会所属の院長、当院では顎関節症を専門とする歯科医師が診断し、患者さん一人ひとりに合った治療法を提案させていただきます!
    少しでも気になることがありましたら、まずはお気軽にご相談ください。

料金表

顎関節、口腔外科の自費料金については以下のPDFをご覧ください。もし、ご不明点がありましたらスタッフまでご確認ください。

料金表
Translate »