入れ歯(義歯)で
お困りではありませんか?
失った歯を補う治療のひとつに入れ歯(義歯)治療があり、部分入れ歯と総入れ歯(すべての歯がない場合)があります。
入れ歯のご相談にいらっしゃる方の悩みは「入れ歯が合わない」「痛くて咬めない」「すぐ外れてしまう」「わずらわしくて入れていられない」などいろいろです。
入れ歯を作っても、使えなければ意味がありません。
入れ歯(義歯)での
当院の取り組み
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01
オーラル・フレイル
予防を念頭にオーラル・フレイルは加齢による口腔機能の衰退を指します。当院では会話や食事を楽しみ、オーラル・フレイル予防を念頭に、患者さんに合った入れ歯の提案を行います。
オーラル・フレイルについて -
02
色々な種類の入れ歯
(義歯)から提案当院では入れ歯についてのカウンセリング時に、保険と自費にこだわらず、幅広い入れ歯(義歯)の中から、それぞれのメリット、デメリットをお伝えし、そのうえで患者さんに選んでいただけるようにしています。
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03
専門技工所
との連携義歯はきちんと使えなくては役割を果たしません。当院では義歯専門の技工所と連携し、よく噛め、痛くなく、装着感の良い義歯の作製に取り組んでいます。
オーラル・フレイルを
ご存知ですか?
オーラル・フレイルとは
「歯・口の機能の虚弱」
オーラル・フレイルとは『歯や口の機能の虚弱』のことです。
高齢者になると起こる筋力や精神面の衰えには歯や口の機能の衰えが大きく関わっているのです。
お口の機能(咬むこと、飲み込むこと、話すことなど)が衰えることで、栄養が低下し全身の筋力が低下します。そうすると生活の活動や運動にも支障をきたします。また、滑舌などにも影響してくることで、人とのつながりも少なくなり、社会との関わりが低下、心理的、精神的にも問題が起きてきます。
いくつになっても、しっかりと奥歯で噛めて、何でも美味しく食べられるということは、しっかりと自分の足で歩けるのと同じように、健康寿命にとって、とても大切なことなのです。
たとえ自分の歯でなくても、しっかりと噛める義歯を入れることで、オーラル・フレイルを予防することができます。
入れ歯がなかなか合わずお困りの方は、一度当院にご相談ください。
入れ歯の治療について
いくつ作っても、使っていなければ入れ歯の意味がありません。
では、日頃から使いたくなる入れ歯とはどういうものでしょうか?
それは「装着しても痛くなく、しっかり噛める入れ歯」「ガタつかない、たわまない、動かない入れ歯」「食事の時も煩わしくなく、美味しく食べられる入れ歯」「できるだけ薄く、小さい入れ歯」などではないでしょうか。
もちろん、自然な見た目で安全な材料を使うことも大切です。
さらに、きちんと使える入れ歯を使うことで、今残っているご自身の歯を守ることもできるのです。
入れ歯の種類はひとつではありません。
患者さんお一人おひとりのお口の中の状態によって、どういう入れ歯がいいのか、総合的に考えながらご提案いたします。
保険の入れ歯(義歯)
安価で、樹脂(レジンなど)が主体となるため、修理がしやすいという利点があります。
しかし、樹脂であるため、強度をもたせるために比較的厚く、大きいこともあるので違和感が出ることがあります。
また、汚れやにおいがつきやすかったり、長期間使っているとすり減りや変形が起こりやすいという欠点があります。
総入れ歯など粘膜を大きく覆うものでは、お食事の際、温度が伝わりにくかったり、味が感じづらかったりします。
保険外の入れ歯(義歯)
保険外の入れ歯には色々な種類があります。
保険の入れ歯に比べ、費用がかかりますが、費用は材料の違いだけではなく、製作過程、技術、メインテナンス、予後、残っているご自身の歯への負担などいろいろな点で違いがあります。
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金属床義歯(メタルフレーム)
金属を使用することで、強度が増し、薄く小さくすることができます。
また、水分を含むことがないので、においや汚れがつきにくく衛生的です。
食事の温度が伝わりやすく、小さくできるため、味覚も損なわれることが少なく、美味しく食事ができます。
ガタつきもなく、強度があるので、残っている歯に負担が少ない利点があります。 -
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Merit メリット
- 保険診療のプラスチック(レジン)より頑丈で、薄く加工できます
- 金属を土台に使うため、頑丈な義歯を作製でき、しっかり噛めます
- 金属から熱が伝わり、患者さんが味覚を感じやすくなることで、より食事を楽しめるようになります
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Demerit デメリット
- 自費診療になるため、保険診療に比べ費用がかかります
- 金属アレルギーをお持ちの患者さんは使用できない可能性があります
- 素材に重みがあるため、金属床を装着した際に違和感を覚える場合があります
- 公的医療保険が適用されない自由診療です
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テレスコープ(コーヌスクローネ)ブリッジ・義歯
通常、入れ歯は残っている歯にバネ(クラスプ)をかけて固定しますが、テレスコープ義歯は残っている歯に冠をかぶせて、歯ごと入れ歯に固定する入れ歯です。
茶筒をイメージしていただくとわかりやすいのですが、残っている歯に冠(内冠)をかぶせ、それに適合する冠(外冠)を入れ歯に取り付けます。内冠と外冠を精密に平行に作りますので、入れ歯をはめたときにその内外冠の摩擦で強固に固定されます。
茶筒を逆さにしてもふたが外れないのと同じように、フィット感に優れ、食事や会話などで外れることはほとんどありません。
また、バネがありませんので、入れ歯を入れているのがわかりづらく審美的です。
バネをかけて負担させるのが厳しいと思われるような歯でも、歯全体を固定するため使うことがでます。
精密性が重要なため、他の義歯に比べて製作に時間がかかります。
取り外し可能なブリッジだと考えていただければ良いと思います。
歯磨きの際は、上部をはずして行うので極めて楽に磨くことができます。 -
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Merit メリット
- クラスプ(留め具のばね)がないため、入れ歯をしていると気づかれにくくなります
- 土台の歯を覆うことから、安定性が高く、ズレにくい仕上がりです
- クラスプ(留め具のばね)を利用しないので、残っている歯への負担が少なくなります
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Demerit デメリット
- 特殊な義歯のため、破損や欠損などのトラブルが生じた際修復に時間がかかります
- クラスプを使わないので、土台となる歯を削る必要があります
- 公的医療保険が適用されない自由診療です
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ノンクラスプ義歯
入れ歯を固定する金属のバネ(クラスプ)がなく、樹脂の弾性を利用して支える入れ歯です。
金属がなく審美的です。また通常の樹脂より弾性が高いために、壊れにくく、薄く製作できるので違和感を軽減することができます。
特殊な樹脂でできているので、補修や修理がしにくいという欠点があります。 -
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Merit メリット
- クラスプという金属のバネがないので、人から見える位置に入れ歯を装着しても目立ちにくいです
- 保険適用の入れ歯と違い、柔軟性があるので装着感が向上します
- 自費治療の入れ歯ですが他の種類の入れ歯(コーヌスクローネ、金属床の入れ歯など)より費用が比較的安価です
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Demerit デメリット
- 樹脂性のため柔らかさがあり、経年的に入れ歯の維持する力が緩くなります
- 壊れた時の修理・調整が難しいです
- 公的医療保険が適用されない自由診療です
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インプラント義歯
インプラントを利用して、支える入れ歯です。
ご自身の歯だけでは、入れ歯の支えが不十分だったり、バランスが悪かったりする場合、インプラントを入れて支えにすることによって、より安定した入れ歯を入れることができます。
咀嚼する能力も高く、粘膜の痛みもほとんどでない利点があります。
インプラントを入れるため、治療期間は比較的長くなります。
また、インプラントと同じように、治療後の口腔清掃やメインテナンスがきちんとできない場合、予後が悪くなるため向きません。
歯がすべてない総入れ歯の場合でも作ることができます。 -
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Merit メリット
- 入れ歯を金具や磁石で支える構造なので、「しっかり安定する」、「食べ物をよく噛めるようになる」、といった効果が期待できます
- 入れ歯を固定させるためのインプラントが、比較的少なくて済む(2~4本)ことから、患者さんの治療費を抑えられる可能性があります
- 入れ歯部分が取り外せるので、患者さんご自身で簡単にホームケアを行うことができます
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Demerit デメリット
- 手術が必要なので、患者さんの体力に負担をかける可能性があります
- インプラント手術と入れ歯の製作が必要になるので、治療が長期に渡るケースがあります
- インプラントと入れ歯、どちらかに不具合が生じると咀嚼や会話がしづらくなる可能性があります
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保険と保険適用外の
入れ歯(義歯)の違い
入れ歯(義歯)には、保険適用の「保険義歯」(レジン床義歯)と、保険適用外の「自費義歯」(金属床義歯・テレスコープ義歯・ノンクラスプ義歯・インプラント義歯・アタッチメント義歯など)の大きく分けて2種類があり、診療内容や義歯に使用される材料の違いによって生まれる食感・着け心地・費用などの違いで選択されます。
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自費 保険 人工歯の色・形の種類 多い 少ない 床の種類 多い(金属かチタンを選択可能) 少ない 入れ歯の固定方法 自由自在 簡単な維持装置のみ 製作にかかる工程数 多少かかります 少ない 違和感 少ない 比較的多い 耐久性(どれだけ長持ちするか) 良好 劣る 快適性 優れている 劣る -
保険と保険外の違いは材料だけではありません
多くの患者さんは、保険適用と適用外は材料だけの違いと思っている方が多くいらっしゃるようです。
しかし、実際は材料だけではありません。本当の違いは義歯を製作する技術が大きく違うのです。上述したオーラル・フレイルの話とも関わってきますが、「歯・口の機能の虚弱 」にならないためにも、装着感が心地よく、噛みやすいなどといった入れ歯(義歯)の機能にも大きく関わってきます。
そのため、当院では入れ歯(義歯)の治療の際には、歯肉の状態はもちろんですが、普段の食事についてもお伺いして、患者さんが楽しく会話でき、美味しく食事できるために総合的にご提案をさせて頂きます。
入れ歯(義歯)の
料金について
入れ歯(義歯)料金については、以下の料金表ページ内のPDFをご覧ください。
もし、ご不明点がありましたらスタッフまでご確認ください。