むし歯の治療
むし歯とはどのように出来るのでしょうか?
口腔内の細菌が食べ物のカス(糖分)を分解し、歯垢を作ります。この歯垢はむし歯菌の塊であり、歯の表面を溶かす酸を作り出します。これがむし歯の始まりです。
むし歯治療への
当院の取り組み
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01
できるだけ
痛みの少ない治療治療時や麻酔時の痛みが不安・・・という方へ当院では点滴で麻酔を投入し、うたた寝のようなリラックスした状態で治療を受けられる麻酔法を行っています。
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02
神経を抜かずに
歯を守る治療むし歯が神経部分に感染してしまうと、汚染された神経を抜く可能性が出てきます。神経を抜き免疫力の衰えた歯は、破折や抜歯のリスクも出てきます。そこで当院では「う蝕検知液」というむし歯に反応して色が付く薬剤を使用し、汚染箇所を治療し、歯や歯の神経を守っていきます。
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03
ルーペを用いた
より正確な治療むし歯の治療に取り残しが起きてしまう原因の一つが、肉眼ではとらえきれない小さなむし歯です。当院では歯科用ルーペを用いて、肉眼の数十倍の拡大視野下で治療することでより正確な治療を目指しています。
むし歯の進行
歯医者ではむし歯のことをC(シー)ということが多いです。皆さんも聞いたことありませんか?これはむし歯を専門用語でカリエス(Caries)と言うからです。むし歯は進行具合によりC0からC4に分けられます。C0のほうが軽く、C4に近づくほど進行したむし歯です。
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C1エナメル質のむし歯
歯の表面(エナメル質)に小さな穴ができます。
きちんと歯磨きができれば進行を抑えることができるので、必ずしも治療する必要はありません。治療する場合は歯の色に似た白い人工の樹脂(CR)を詰めます。
詰め物・被せ物 -
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むし歯の治療方法
むし歯の大きさによって、治療方法が3つに分類されます。
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むし歯の程度:小
コンポジットレジン(CR)
流して固める- 小さなむし歯のみ
- 1回で治療可能
- 小さな範囲であるため、噛み合わせはあまり変えずに治療できる
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むし歯の程度:中
詰め物(インレー)
はめこむ- 歯と歯の周りにできた小さなむし歯
- 型どりが必要。2〜3回の治療
- 部分的につめるので、材質・作り手によって予後に違いが出やすい。
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むし歯の程度:大
被せ物(クラウン)
かぶせる- 大きなむし歯
- 型どりが必要。2〜3回の治療
- 噛む面、すべて人工物となるため、材質・作り手によって予後に違いが出やすい。
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むし歯の程度:小
静脈内鎮静法
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歯科医院においては部分麻酔を行うので、削ったり抜いたりした際に痛みが生じる可能性はほとんどありません。ただ、部分麻酔は意識がはっきりと覚醒している状態です。そのため、治療中の音や会話なども認識できてしまいます。そのような緊張感から歯科治療に対して、過度に心理的不安を覚える方もいらっしゃいます。
そこで当院では静脈内鎮静法(セデーション)を導入しています。これは鎮静剤を点滴投与することで、意識をぼんやりした状態に移行させることです。「うたた寝」のような状態となるので、治療の恐怖感を緩和させる効果があります。インプラントや親知らずの抜歯などで使われることが多いです。 -
静脈内鎮静法の特徴
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治療中の
「痛み・恐怖」を軽減鎮静剤を投与すると、心身ともにリラックスした状態になります。まどろんでいる時やお風呂でくつろいでいる状態に近く、意識が完全に無くなるわけではありません。時間も短く感じるので治療があっという間という声も伺います。
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副作用・後遺症の
懸念が少ない副作用・後遺症のリスクはほとんどありません。健忘効果はありますが、不安や恐怖心が残りにくいといったメリットにも繋がっています。患者さんの血圧や呼吸の様子を見ながら少しずつ投与しますので、シニアの方・高血圧の方も安心してご利用いただけます。
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静脈内鎮静法の注意点
注意点
- 妊娠中の方・使用する薬剤にアレルギーのある方は、静脈内鎮静法を行うことはできません。
- 痰が多くなると呼吸管理が難しくなります。そのため、手術当日の3日前から禁煙をしていただくようお願いしています。
- 気道閉塞および肺炎予防のため、手術当日は飲食物の摂取はお控えください。
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副作用について
麻酔時は、血圧低下、吐き気、寒気、頭痛、興奮などの副作用を起こす可能性があります。そのため、心臓関連の持病をお持ちの方は、特に事前の検査を丁寧に行っていきます。
また、どのような患者さんであっても、麻酔科医は細心の注意を払い、肝・腎不全、局所麻酔中毒、アナフィラキシーショックなどの重篤な併発症が起こらないように努めています。
根管治療
歯髄までむし歯が達してしまったC3、C4は歯の根の治療(歯内治療)が必要です。歯髄までむし歯が達してしまうと、むし歯菌が歯髄に感染し、歯髄は炎症を起こします。炎症を起こした歯髄は元の状態には戻りません。放置すると壊死するため根管治療を行い、歯髄を除去しなければなりません。歯髄が壊死してからさらに放置してしまうと、歯の根までむし歯が達し、状態によっては抜歯せざるを得ないことがあります。
根管治療への
当院の取り組み
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01
CTを使用した
精密な診断根管治療の精度を上げるためには術前での治療計画が重要です。歯科用CTを使用したレントゲンの情報を分析することで、患者さんへ精密な診断を行うことが可能です。
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02
ニッケルチタン
ファイルの使用ファイルとは歯の根の部分を治療するための細いドリルのような器具のことです。術中、稀に破折してしまい残ってしまうため、当院ではニッケルチタン製の強固なファイルを使用しています。
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03
ラバーダムを使用
むし歯は再発防止を目的に施術することも重要です。当院では希望に応じて、治療中に飛散する恐れのある、むし歯菌を含む血液、唾液、削れた歯の破片が、再び付着しないよう「ラバーダム」とよばれるシートを使用します。
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根管治療の流れ
根管の菌を除去するために機械的清掃および化学的清掃を行い静菌状態にすることで、根管を安定させます(無菌ではありません)。それを達成するには、しっかりと根管治療をすることが大切です。そして、緊密に根管充塡し、精度の良い土台(コア)や被せものでしっかり封鎖することで、細菌が再び入るのを防止し、再発を予防できます。
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Step01
歯冠を削り、根管がよく見えるようにします。
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Step02
ファイルと呼ばれる器具で、むし歯菌に感染した歯髄や歯質をかき出します。
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Step03
根管内がきれいになるまで、消毒をします。
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Step04
消毒後、根管内のスペースを充填剤で緊密に詰めます。
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Step05
型をとって製作したコア土台を作製し、形を整え、クラウン(被せ物)の型を取ります
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Step06
製作したクラウン(被せ物)を装着します。
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Step01