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教えて!!ドクターQ&A【Vol.35】
Q.もうすぐ10ヶ月の子どもに歯が生え始めてきました。フッ素塗布はいつから始めたらいいでしょうか。
A.歯の表面のエナメル質はフッ素により強くなり、虫歯菌が出す酸に溶けにくくなります。また、食事のたびに歯の成分であるカルシウムなどが溶けだしますが(脱灰)、唾液によって再石灰化が起こります。フッ素は唾液中のカルシウムなどを歯の表面に引き寄せ、再石灰化を強力にサポートします。さらにお口の中の細菌にも直接働きかけ、虫歯菌の活動を弱めます。
乳歯は永久歯に比べてエナメル質が薄く、特に生えはじめの乳歯はエナメル質が未熟で柔らかいため虫歯になりやすいのですが、その一方でフッ素を取り込みやすいため、大変効果があります。フッ素は最初の歯が生えはじめたタイミング(生後6ヶ月〜9ヶ月頃)に開始するのが最も効果的です。2023年に乳幼児に使用するフッ素濃度が引き上げられました。ただし、体重1kgあたり2〜4mgのフッ素を一度に摂取すると急性中毒(嘔吐、下痢)のリスクがあります。通常ではあり得ない量ですが、美味しいと子供用歯磨剤やジェルを丸ごと1本食べてしまう危険性がありますので管理には十分気をつけてください。
虫歯にならないように、歯科医院で虫歯のチェックや歯磨きの指導を受けた上で、フッ素塗布を行い、お家でもフッ素入りの歯磨剤などでケアしましょう。
