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認知症と歯科治療
秋の長雨が続いていましたが、今日はつかの間の秋晴れ!気持ちいいですね。
金木犀の香りか街中に広がっています。
また、台風が近づいているようで、季節の変わり目は体調を崩しやすいので、十分気をつけてください。
院長の塚原です。
先日敬老の日では、100歳以上の元気な方々が沢山表彰され、活躍される姿を色々なメディアで目にしました。
とても素晴らしいことだと思います。
日本は、2017年間には4人に1人が65歳以上という、超高齢化社会を迎えています。
元気で活躍されている高齢者の方がいる一方で、要介護高齢者数も増加の一途をたどっているのが現状です。
前回、フレイルのお話をしましたが、身体と共に精神疾患も増えており、なかでも認知症の問題は緊急課題の一つです。
認知症は現在、70歳で5%、85歳以上では30%に達するそうで、2025年には軽度認知障害も含めると1300万人を突破するという推計値が報告されています。
フレイル同様、元気なうちに口腔ケアや口腔機能を整えることで、認知症発症のリスクを少なくすることができます。
もし認知症になってしまったら、どうすればいいでしょうか?
認知症の患者さんは日常生活の自立度が低下しますので、セルフケアである歯磨きが困難になります。歯磨きができないと、虫歯や歯周病などの口腔環境は悪化し、治療に対しても理解、協力が得られず、ますます悪化してしまいます。
食事の介護も大変なので、やわらかく食べやすい物ばかりになってしいまいがちです。そのような食べ物は糖分も多く、歯にくっつきやすいのです。
そうなると栄養も充分取る方ができず、誤嚥性肺炎などの問題もあり、全身状態も悪くなってしまいます。
口腔ケアをご家族の方に指導してお願いするのですが、これはとても大変で、大きなストレスになります。
歯科医院で、まずは可能な限り継続的に口腔ケアを行い、気道感染や口腔内の感染症の予防に努めることがとても大切です。