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仮歯のはなし②
こんにちは。歯科医師の江黒です。最近ものすごく暑くなってきましたね。日中治療に来る患者さんは暑い中外を歩いて来て下さるので熱中症にならないか少々心配です
今日は仮歯についてもう少し詳しくお話しようかと思います
前回の仮歯のはなしでは患者さんから型どりして作成した模型に樹脂を押し付けて作る方法を紹介しましたが、実は仮歯を作る方法はそれだけではないんです。
「パテ」という道具、というか材料があります。粘土みたいな柔らかい材料を2つ混ぜると時間と共に固まるものです。
これを写真のように模型の歯や患者さんの歯に直接押し当てて固めます
歯に対し隙間ができないように密着させるのが上手く作るコツですね。その後外すと右のようになります。歯の形にパテがくぼんでいるのが分かりますか?
これで「削る前の元々の形」が保存されるわけですね。そしたら歯(模型)を一回り小さくなるように削っていきます
削り終えたらさっきのパテ内部にレジンを入れて歯(模型)に戻します。固まった後にパテを外すとこんな感じ
後はバリを取って研磨をすれば完成です。自分で最初から作らなくていいので早く出来ますし、何よりも元の歯の形をほぼ正確に再現できるのでとても自然な感じに作れます。
今回は型取りした模型を基に作っていますが、患者さんの歯を基にその場で作ることもあります。
なお、仮歯の話①でも書いた通り、仮歯はあくまでも一時的な物ですので、仮歯のまま中断しないよう注意して頂ければと思います