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教えて!!ドクターQ&A【Vol.4】

Q.現在、虫歯の治療中です。詰め物の種類で銀歯とセラミックの選択をしなければなりません。違いを教えて下さい。

 

A.虫歯の治療で歯を削った場合、その部分を元の形に回復する必要があります。その材料にはそれぞれ特徴があります。銀色に見える金属にも数種類ありますが、一般的に銀歯というと12%金銀パラジウム合金(保険適用)のことだと思います。この金属の成分は金12%、パラジウムが20%、銀が約50%、その他の金属が数%含まれています。利点は強度があり耐久性があるため、奥歯など力のかかる部位に使用されます。また、保険適用の金属であるため安価です。逆に欠点は、銀を多く含んでいるため、お口の中で酸化して黒っぽく見えたり、金属成分が唾液の中に溶出すると、金属アレルギーを起こすリスクがあります。金属アレルギーは食べ物のようにすぐに症状がでるわけではありません。お口の中だけではなく手足や全身に突然症状を起こすことがあるため、お口の中の金属が原因と気づかないことがあります。また、溶出した金属が歯肉に沈着し、歯肉が黒く変色することがあります。適合性の点で、詰め物の下にむし歯が生じることもあります。

セラミックはいわゆる陶材です。利点は透明感があり、よりご自身の歯に近い色調を再現できます。長期使用しても、詰め物や歯肉が変色しないので、審美的な材料です。まだ金属を使用していないためアレルギーを起こさず、金属アレルギーの方にも使用できます。しかしセラミックにも種類があり、最近では金属に匹敵する強度のものもあります。いずれにしても保険適用外となりますので、種類や費用に関しては歯科医院に相談することをお勧めします。

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