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教えて!!ドクターQ&A【Vol.16】

Q.むし歯になりやすい人となりにくい人がいると聞きました。どのような違いがあるのですか?

 

A.むし歯のなりやすさは遺伝的なものよりは、生活習慣や口腔環境による影響が大きいです。

むし歯はプラーク内の細菌が酸を作って歯の表面を溶かした状態です。むし歯を作る細菌は砂糖類によって増え、砂糖の摂取によって酸性に傾いた口腔内は、唾液の緩衝能によって徐々に再び中性に戻り再石灰化します。しかし、だらだら食べ続けていると中性に戻る暇がなくむし歯となります。砂糖類だけでなく、酢やフルーツ、ワイン等も口腔内が酸性に傾くので、むし歯のリスクが高くなります。

むし歯を防御する機能に先述した唾液による中性化(緩衝能)がありますが、唾液が少なくなる原因の1つに口呼吸があります。口呼吸はむし歯だけでなく様々な感染症などのリスクにもつながります。また、むし歯になりやすい口腔環境として、歯並びの悪さや歯周病があります。

歯が重なっていたりすると磨き残しが多くなり、歯周病で歯肉が下がると歯の根元にむし歯ができやすくなります。

初期のむし歯は気づきにくく、痛くなってからでは治療が大きくなってしまいますので、定期的に歯科医院でチェックされることをお勧めいたします。

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