ブログ

教えて!!ドクターQ&A【Vol.17】

Q.口呼吸が悪いと聞きました。どのように悪いのでしょうか。

 

A.呼吸には、鼻呼吸と口呼吸があります。鼻呼吸の場合は、鼻毛がフィルターの役割をし、外からの異物を除去、乾いた冷たい空気を温めて、適度な湿度を与えて肺へ送り込みます。

一方、口呼吸ではそのようなバリアは存在せず、異物も直接、喉に到達してしまいます。また、大量の乾いた空気が入るため、口腔内を乾かしてしまいます。

口腔粘膜は唾液によって潤っているのが普通ですので、乾いてしまうと傷つきやすく、細菌やウイルスに感染しやすくなってしまいます。唾液には、抗菌作用、粘膜保護作用、消化作用、免疫作用、自浄作用、緩衝作用、組織修復作用、再石灰化作用などがあり、重要な機能があります。

口呼吸は唾液がなくなることによってむし歯や歯周病になりやすくなるだけでなく、口腔周囲の筋肉も弱くなるため、歯並びも悪くなります。扁桃腺肥大、アレルギー、睡眠時無呼吸を発症することもあります。

このように様々な障害を起こしてしてしまう口呼吸は、上顎劣成長やアレルギーなどにより鼻腔が閉塞してしまうことが原因で、それらの改善なくしては口呼吸の改善はあります。口呼吸を予防、治療するにはあいうべ体操、筋機能訓練、顎顔面矯正(自由診療)などがあります。

成人になってからでは是正することが難しくなるため、気になったら歯科医院で相談することをお勧めいたします。

 

 

 

 

Translate »