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教えて!!ドクターQ&A【Vol.21】

Q.おしゃぶりを使っていると歯並びが悪くなると聞きましたが、本当でしょうか。

 

A.おっぱいを飲む動作は生まれたときから備わっている反射であり、おしゃぶりは赤ちゃんにとって精神的に安心するアイテムです。一概に使用しない方がいいというわけではありませんが、使用する時期を考える必要があります。

生後6~7ヶ月で乳中切歯が生え始めますが、その頃におしゃぶりを使い続けていると上の前歯が押されて出っ歯になったり、上下の歯が上下に押されて、前歯が咬まない状態になったりするリスクがあります。
また、その頃から1歳半くらいで発語や言葉を覚えるようになります。おしゃぶりをしている時間が長いと発語の機会も減り、遅くなることもあります。
また歯並びが悪いと、構音や発音が上手くできずに変な癖がついてしまったり、滑舌が悪くなる可能性があります。
この時期に癖がついてしまうと大人になってもなかなか修正することができません。前歯が咬んでいないと口腔周囲の筋肉も弱くなり、口呼吸になりやすくなります。

遅くても1歳半~2歳までにはおしゃぶりをやめるようにしたほうが良いでしょう。