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教えて!!ドクターQ&A【Vol.23】

Q.抜けてしまった歯があります。不便を感じていないので、このままにしていても大丈夫でしょうか。

 

 

A.1本の歯にはいろいろな役割があります。今は不便を感じていなくても、徐々にお口の中は変化していき、障害を起こすことがあります。歯が抜けることによって、咀嚼能力が落ちたり、知らず知らずに変な噛み癖がついてしまったりすることがあります。また、抜けた隙間に隣の歯が倒れてきたり、かみ合っていた歯が伸びてきてかみ合わせのバランスを崩すだけでなく、顎関節にも影響することがあります。場所によっては発音にも関係します。抜けた歯の力を他の歯が負担することになるため、負担のかかった歯は痛くなったり、折れたりすることもあります。少しずつの変化で最初は気づかなくても、時間が経つとかなりの変化となり、治療が難しく大がかりになることが多いです。

抜けた歯を補うことによって残っている歯を守ることができます。歯の抜けた場所によっては、そのままにしても大丈夫なこともあります。歯を補う治療には、ブリッジ、義歯(入れ歯)、インプラント、矯正、移殖などさまざまな選択肢があります。保険適用内、適用外の治療がありますので、一度歯科医院で相談されることをお勧めいたします。