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教えて!!ドクターQ&A【Vol.26】

Q.なかなか治らない口内炎があり、痛くて困っています。「がん」の可能性もあると聞いたのですが、本当ですか?

 

A.お口の中の粘膜にできる炎症を「口内炎」といい、原因は細菌やウイルスの感染、口腔の不衛生、物理的、化学的な刺激、栄養不足、免疫力の低下、全身疾患の部分症状などさまざまなものがあります。口腔粘膜に発赤や潰瘍、水疱などができ、多くは初期から接触痛があります。通常は2週間程度で症状は寛解し、治癒へ向かいます。それ以上症状が消失しない、憎悪する場合は注意が必要です。

「口腔がん」は初め口内炎と同じような見た目ですが、初期の段階では疼痛がないことが多いです。また、形や表面が不整で、症状が進むとしこりのように硬くなったり、痛みがでてくることがあります。さらに深く進展すると場所によっては、話しづらい、飲み込みにくい、動かしづらいなどの機能障害がでてきます。「口腔がん」も「口内炎」と原因はほとんど同じですが、「口腔がん」の罹患リスクは喫煙者では5.2倍、飲酒者では3.8倍であるといわれています。気になる場合は口腔外科専門医のいる歯科医院を受診されることをお勧めいたします。